追われる女になるべく、小さい事ですが以下の事を試してみた。
- (木)メールは用件程度、ただし明るいテンションで
- (金)夜「呑んで帰りまーす」という彼からの報告LINEを放置
- (土)昼前に前日のLINEに返事、内容薄め
- (土)割とすぐ返事が来るも、既読放置
その結果、
- (土)私でLINEを止めていたが、夜遅くに彼の方から「爆睡してたー」と送られて来た(目的の無いメールが来た)
- (土)返信すると、すぐ返事が来て少しやり取りした(もちろん目的なしメール)
たったこれだけのことで、彼の方から連絡が来るなんて!「よっしゃ!勝った!」と深夜に部屋で小躍りする三十路。
依存しないために、無理に予定を詰め込んでみた。その結果、出かけたりやる事があったりでメールを返す時間がなくなり、自然と辛い思いをせずに放置する事が出来た。これって大きな進歩!やれば出来るじゃん自分!
努力を自ら泡にしてしまった
しかしつくづく自分は馬鹿だと思う。
昨日はデートだったのですが、上記の努力を自らの手で泡にしてしまった。
自分につくづく幻滅した出来事でしたが、恥と知りつつ脳内整理のために書き記しておこうかと思います。
察してほしい女心
行かないでね
どんな時もあたしの思想を見抜いてよ♪ここでキスして。/椎名林檎
女性に限った事ではないと思うけど、人付き合いに於いて「言わずとも察してほしい」という気持ちを持っている人は多いのではないだろうか。特には恋愛上そう思う機会が多いように思う。
デートの日
「来週も泊まりにおいでよ」と言われ、「確認してみる」と保留にしていると書きましたが、その後「日中用がある」と断りました。が、旅行の計画をいつ立てようかーという話をしていた際に断った日という事を忘れて、夜なら空いてるよーとうっかり約束をしてしまい、昨日はその日でした。
「ほんとに好きで付き合ってくれてるの?」と思わせるくらいのドライ対応なくせに、泊まりの誘いだけは熱心なことから「この人、ヤリたいだけなのかしら…」とか「来てもらった方が楽だなとか思われてる?都合のいい女になってるのかしら…」とかモヤモヤした不安が募り、自分のためにもしばらく泊まりに行かない、誘いには簡単に乗らない、と決意し、「泊まりにくれば?」の言葉に直接的に返答はせず、「じゃあ○○(前から行こうと言っていたお店)行こうよ!」という返事をしていた。
が、恋愛コラムを色々読み漁っているうちに「男の人ってそういうものなのか?」という意識が芽生え、友達に彼女はどのくらいの頻度で泊まりにきてたかと聞いたら「月に3〜4回」と聞いて、そんな警戒する事でもなかったのかな…と考え方が少し変わってきました。
私もそりゃ好きだし、泊まりにももちろん行きたいけど、彼がセックスのために誘ってるだけだったら悲しいしなあ、自分から泊まりに行きたいって言いたくないなあ、泊まりに来てよって言われたいなあとかいろんな事考えてしまうし、一度やんわりスルーしたくせに「やっぱり泊まりたい!」なんて到底言えやしない。
でも先日「泊まりにくれば?」と何度も聞かれた例を考えると、今日もそんなこと言われるかもしれないし、それを期待して、最低限のお泊まりグッズを持参してデートに臨んだわけです。
昼間は男友達と約束があり、都内で会ってました。その友達は以前社会人バンドをやっていた際に知り合った人の友達で、その人が作った曲の歌入れのお手伝いをしたのが縁で、家が近かったという事もあり、たまに二人で呑んだりカラオケ行ったりしていました。
その友達とは夕方に解散し、その後彼と合流、夜に予約しているお店に移動しました。
デートの一部始終
以前から気になっていた、天王洲アイルにある「T.Y.HARBOR」というブルワリーに行ってきました。
人気店との事で事前に予約の電話をしましたが、日曜だってのに予約でいっぱい。かろうじて予約の人が来るまでの17時半〜20時ならOK、とのことでそこで予約しました。
雰囲気抜群!記念日などで使用するカップルが多いらしい。確かに花火がパチパチしたケーキがよく運ばれてたなー。
普段会話が全然弾まないが、このお店は変わった料理やビールが多く、「どれにしようかー?」とか「おいしいね」とかそれなりに話すネタもあり、けっこう楽しめた。思えばお酒を呑んでる時が(いや、呑んでるときだけ?)一番会話が弾む気がする。自分も話すし、相手も話をしてくれて、またカップルらしいデートをしてる感じがまた楽しかった。
お腹を満たし、お店を出て、近くにあったデッキを軽く散歩。ここもかなり雰囲気が良くて、少しベンチに座って話をした。「もしやこの雰囲気…」と期待しましたが特にこれといったアクションも無く、早々に退散。
その後お店を探すもオフィス街のためお店がやっておらず、時間も早かったのでとりあえず新宿に移動。
移動のときの会話で、ちょっと「?」と思ったところがあった。
<気になった会話1>
彼「(私のリュックを持ちながら)カバンなんでこんな重いの?」
私「パソコン入ってるの」
彼「パソコン何に使ったの?」
私「友達にDTMについて教えてもらうんで、持って来たの」
彼「なんかほんといろんな友達が居るんだねー…」
私「その人は社会人バンドやってた時に知り合った人の友達なの」
彼「…友達の友達ってことはあんまり会った事無い人なんじゃないの?」
私「あ、でも歌入れのお手伝いしたり、家近かったから呑みに行ったりしてたまに会ってたの」
彼「へえー。」
★もしかして、ちょっと妬いてくれた?
<気になった会話2>
彼「(電車のテレビニュースを見て)中日、谷繁引退じゃん」
私「そうなんだよー、小笠原も、和田さんも!こないだ地震より和田さん引退のニュースで目が覚めちゃったよ」
彼「へえー。そういえば地震の時どうしてた…?」
私「どうしてたって?寝ててハッって目が覚めたよー。」
彼「そっか」
私「私、地震のとき、動物みたいに直前に目が覚めるんだよねー」
彼「へえー」
★もしかして、金曜夜にLINEスルーしたから、どうしてるかな?って気になった?
と、会話の中で「これってヤキモチかな?」って思う部分が何個かあった。普段あまり細かい事というか、私のことをほとんど聞いてきたりしないから、突っ込んだ質問にちょっと違和感を感じたのを覚えてる。勘違いじゃないと良いけどなあ。
新宿に移動後「まだ時間も早いし、どうしようかねー」とウロウロ。私は呑みに行きたかったけど、翌日仕事の彼の事を考えると言いにくい。結局スタバでお茶することになりましたが、何やら雰囲気あんまり良くない。会話も無い。
彼「うわー。お茶してるわ」
私「何?お茶?」
彼「男友達とだったら、呑んだ後お茶とか絶対しないわ」
私「そう?私は時間が早かったりするとたまにするけど」
彼「だったら呑み続けるかラーメン食って帰るかだな」
私「呑みでも良かったけど、Rくんいやでしょ?」
彼「そうだな。昨日も呑んだし今日はもういいな」
私「・・・」
彼「ちょっとトイレ」
(トイレから帰って来て)
彼「お腹冷えた」
私「下痢してる?大丈夫?・・・もう帰る?」
彼「うん、出ようか」
私「うん・・・」
前回のデートも9時に解散。今日も9時か。
お腹痛いと言うのは、早く帰るための嘘だったりして。
お茶してるときも「明日から晴れるみたいだね」「じゃあ帰ってすぐ洗濯しよっ」とか言ってたし、早く帰りたいアピールだったのかな。とかいろんな事を考えてしまった。
私の過剰な期待
当初私は「泊まり来る?」と言ってくれるんじゃないかと期待していた。そのため割と気持ちは泊まる方向に行っていて、彼からの「泊まり来る?」が無い事に少々寂しさと焦りを感じていた。
スタバを出て改札を通り、私が乗る電車の時間まで少しあったので「電車来るまで居てくれる?」と悪あがきをしてみる。「いいよ」と言われるも例のごとくコレといって会話も無いんだけど。
そして次会う約束もしていなかったので「次はいつ会える?」とまで私から聞いてしまった。ああ、受け身でいようと思っていたのに…思えばデート中も手を繋いでくれなかったので、寂しくて繋いでしまったし。せっかくの作戦で積み重ねたものがどんどん薄れてゆく。
そして電車の時間になり、さらに努力を泡にする行動をとってしまった。
彼「後3分で電車来るよ。そろそろ行かないと」
私「…うん…」
彼「ほら、駄々こねてたら電車行っちゃうよ」
私「はーい。。じゃあ行くね…」
彼「うん、またね」
(階段をおりるながら最後の悪あがきLINEを送る)
私「(帰りたくないな)」
彼「(すまん、腹の調子悪くてごめん)」
私「(うん。ごめん。)
彼「(電車乗ったかい?)」
私「(のんなかった)」
彼「(えー!腹調子悪い感じでよければ泊まりくる?)」
私「(お腹可哀想だから遠慮する、ありがとう。うだうだごめん、次の電車来たら帰るね!)」
彼「(こんな感じですまん)」
この時の私の心理は本当に狂っていて、「強がってる私に気付いて、ホームまで迎えに来て!」とか本気で願ってた。「私はこんなに我慢して、それでも前向きに考えようと試行錯誤してるんだよ。察して!」と見返りを求めてた。悲劇のヒロインかよ。
でも電車に乗って(結局ホームで30分くらいボケーッとしてた)、感情抜きにして考えてみたら、私はとんでもない事をやらかしたな、とものすごく後悔した。
そもそも泊まりに行くなんて決まってなかったのに、勝手に泊まる気でいて、結局泊まりの誘いが無かったからって相手のせいにして。
仮にも体調悪いって言ってるのに「電車が来るまで一緒に居て」とか「帰りたくない」とか言って早く帰してあげることもせず。「大丈夫?」なんて結局口だけじゃんか。自分のワガママが優先なんじゃんか。友達だったとしても最低だろ。
でもやっぱり「私の気持ちも察してほしい」って感情はなかなか拭えなくて、しおらしい態度を見せれば相手も少しは同情してくれるかもってこの期に及んでまだそんな事考えて、見かけ上は謝罪のLINEを送った。
しかしなかなか既読にならず、焦り、混乱し、判断力がなくなり、更に一方的な反省メールを何通か送ってしまった。そして深夜にようやく返事が来た。
すまん、寝てた!こちらこそすまん!おやすみ!
私はどれだけ相手に期待すれば気が済むんだろう。本来だったら「返事くれてありがとう」って思わなくちゃいけない所なのに、「私はこんなに悶々として、決死の思いで送ったメールを、一方的におやすみって切られてしまった」とまた被害者ぶった思考に走り、「ほんとうにごめんね。おやすみなさい。」とまた思い謝罪で返信して、色々考えているうちに眠っていて、いつの間にか朝になっていた。
朝に改めて昨夜のやり取りを見て、「ああ、相当重い女になってしまった。これじゃ返事が来ないかもしれない」と後悔をした。そして何を思ってか、さらに「おはよう!昨日はネガティブ思考全開でごめん!」と送ってしまった。明るい感じで謝りたいなとでも思ったのかもしれない。
ネガティブ思考だということは相手にも十分伝わったかと思うが、さらに敢えて朝改めて謝る必要があったのか。何をどう返しても「ごめん」としか返って来ないって、さすがにウザかっただろう。彼も真意で言ったのかわからないけど「こちらこそすまん!」と言ってくれて、それで話を終わりにすれば良かったものを。
結局午後仕事に行く前に一通
おはよう、仕事いってきます
と返事が来て、私の「ごめんなさい」には反応がなかった。
そらそうだよね、だってそれに対しての返事は昨日の夜既にしたんだから。
三十路になってようやく自分の勝手さに気付いた
この一連のやりとりによって、自分がいかに自分勝手で一方的な考えを持っているのかを、身を以て痛感した。
今まで付き合って来た人は、こういった私のめんどくさい言動に「もう、しょうがないな」とまんざらでもない様子で付き合ってくれていた。そのため私はこのようなやり取りも一種の愛情表現だとも思っていて、まさかそれがこんな悲しい方向に動くなんて思っても見なかった。過去、仮に一回拒絶されても、その後のしおらしい態度くらいで結局なだめてくれて、結果的にはここまでの後悔を味わうこともなく恋愛を続けて来れた。
しかし今の彼は何から何まで勝手が違う。
過度な期待をしても全く返って来ないし、予想して取った行動が逆効果になったりと、全く思い通りにいかずストレスばかり溜まる。今までの私の恋愛経験が全く生かせない相手だということを身を以て感じた。
彼への対応方法が次第に見えて来た
経験は豊富ではないが、それなりに得て来た私の恋愛体験が全く参考にならないため、彼に対してはもうその都度もがいて悩んで考えている。そしてまだ付き合いは浅いが、やっと対応方法が少しずつ見えてきた。
- 電話やLINEは彼にとって本当に連絡手段でしかない。コミュニケーションを取ろうとすると必ず失敗する。おそらく文字での議論はナンセンスと思っている。何か気になることがあったら、LINEではなく必ず会った時に話をする。
- 察して!はNG。過度な期待をしてもほとんど無意味。要望はきちんと言葉で伝える。伝えにくい場合はもう諦めて、期待だけはしないようにする。
- 駆け引きは程々に。
私サイドから考える、今後の付き合いのスタンス
- 電話はLINEでのやり取りを望まない。用がある時だけ使用する。
- 察してほしいがために、無理に良い子チャンになろうと演技しない。
- こうしたいという要望は、とりあえず一度伝える。その上で相手の判断を仰ぐ。
- 「自分はこういう人間だ」と押し付けて理解を求めない。「彼を理解する」というスタンスで付き合う。
- たまに衝突した際は、一旦良く考えてから返答する。思いつきで行動しない。
- 友達に、同意を求めるだけの相談はしない。
- 相手本意の生活ではなく、まず自己を充実させる。
見えて来た解決策って、結局私が毎日読み漁ってる「恋愛コラム」に全て書いてあるんだよね。だから今更文字に起こした所で「なんかどっかで読んだな…」とあまり新鮮さを感じなかったけど、実体験から得るものは本当に大きい。読んだだけじゃやっぱりあんまり理解できない。
せっかくちまちま作戦を実行して、相手が興味関心を少し見せてくれたかもって時に、却ってマイナスの言動をしてしまって本当に惜しいことをした。ここ最近で一番落ち込んだかもしれない。でもこうやって文章を書いているうちに自分の心も整理されて、少しだけ前向きになれた気がする。
ちょっと抽象的だけど、お互い求め合うより、尊敬し合える関係値作りを頑張ろうと思う。好きである以上求めてしまうこともあるだろうけど、その時は無理せずちゃんとまっすぐ伝えようと思う。
私がこんな風に日々考えて生活していること、彼はきっと一ミリも思っていないんだろうなと思うとちょっと寂しいけど。
ただ、彼が現在何を思っているかがわからずちょっと怖い
昨夜の出来事で「こんな面倒な女だったんだ」と思われた可能性は非常に高い。見切りが早い彼だから、もしかしたら色々考えて、次に来る連絡が別れ話って可能性も拭えない。こんな私だから、正直それが怖くて怖くてたまらない。想像しただけで涙出る自信がある。
でも当初「無理って思ったらちゃんと言う」って言葉を信じて、今は動くより待とうと思う。少なくとも私は、どんなに辛くても頑張ろうとは思ってる。だって好きだし。
ちなみに次は16日(水)に、会えれば会おうって約束をしている。ネガティブ思考なので「ああ、きっとこの状況で会いたいなんて思わないだろう。だから前日に”ごめん、用が入ったから無理だ”とか言われてキャンセルになるだろうな」って思ってるけど、それもまあ期待せずに日々を過ごそうと思う。
:::
※(月)夜からまたいつものようなメールが来ました。ひとまず安心していいのかな。旅行があるし、それまでは普通に接しようとか思ってる可能性も大いにあり得るんだけど…。