やまのひとりごと

なにか考えるとき、少し浮いてる気がします。

渋温泉に行って来た

彼と初めて旅行に行ってきました。
ゆっくりしたいというリクエストだったので*1、浴衣で散歩できそうな温泉街を探し、長野県にある渋温泉という所に行く事になりました。

行く前からレンタカーでモヤモヤする

私は普段から実家の車を使って遊び歩いているので、今回も実家の車を出動させてもよかったのですが、旅行中ずっと私が運転するのも嫌だなー、どうせなら男の人に運転してほしいなーと思い、レンタカーを借りる事になりました。*2
距離的に、彼の家→私の家→目的地というのがスムーズだなと思ったので、彼の家の近くでレンタカー借りてもらい、途中で私を拾ってもらうのがスムーズかなと提案したら、何やら彼はそれに難色を示す。
都内住みが長い彼は運転は出来るものの少々不安があったらしく、一人で私を拾いに行くのが少し不安だった模様。そうならそうと始めから言ってくれればいいものを、「一旦高速下りるとお金かかっちゃうんじゃない」とか「インターから家までどのくらいなの?」とか色々理由を持ち出してそのプランを却下しようとする…
最後にようやく「一人で高速乗るのとか久しぶりだからちょっと不安」と言ってきてくれたので、じゃあどこかの駅で落ち合って車借りようという事に。普段から好きな相手には合わせてしまいがちな私なので「じゃあそっちまで行くよ」とか言っちゃいそうだったけど、さすがにここは譲れねえ!と堪え、結局私の最寄り駅まで電車で来てもらう事になりました。どう考えてもそれが一番効率良いだろう…
普段デートの時は、電車賃片道1,000円以上かけて都内に出ている私としては、こういうときくらい「普段は来てもらってるから、今回は俺がそっちに行くね」とか言ってくれれば変は気も遣わずどんなに気が楽か、と思ったのは内緒です。

そして出発!

9時頃私の最寄り駅で集合、レンタカーを借りていざ出発!
朝ご飯を食べるため彼は始めは助手席スタートでしたが、せっかく彼が運転できるようにとレンタカーにしたので、最初のパーキングで席交代をして初めての彼運転ドライブ!ドキドキ!

嬉しいな♪

と思ったのはほんの一瞬。
なぜなら彼は高速のような単調な運転にすぐ飽きて、ひたすら車線変更を繰り返すというドライバーだった…しかも運転に集中しすぎて会話も身が入らない。だったら私が運転してた方が話も出来ていいのでは…と思い、パーキングで交代し運転交代。とりあえず高速は私が運転する事に。運転大好きだから全然良いんだけど、「彼と居る限り運転は全部私かな…」と思うとちょっと寂しくなったのは秘密です。

小布施に寄り道

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小布施文化観光協会公式サイト「信州小布施案内図録‐小布施日和」(小布施観光協会)

温泉地を調べていた際に「ここに寄ったらいいよ」的な知恵袋見かけたので寄ってみました。小布施にちなんだキーワードは「醸造所/栗/ワイナリー」。楽しそうじゃん!

お昼時に到着したので腹ごしらえ。どこも混んでそうだなーと思ったので、フラっと見かけたそば屋さんでお昼。

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雑誌に載るような有名店ではありませんでしたが、普通においしかったです。

食後は街を散策。古い街並みを想像していたけど、レトロに作られた新しい建物が多かったかなー。でも栗のソフトクリーム食べたり小布施牛乳なるものを飲んだりお土産に栗羊羹買ったりとまったり過ごせました。夜に部屋で飲むように日本酒を購入し、車で「小布施ワイナリー」に移動。

行ってみるとすごく小さなワイナリーで、穴場感すごかった。でもインターネットで調べるとけっこう出てくるから、それなりに有名なんだろうなあ。私は家のお土産と夜飲むかも用に白を2本購入し、彼も何となく?シードルを1本購入。飲むのかしら。

小さな勘違いがあるも無事旅館に到着

下道という事で彼運転で宿に向かう。が、案内標識にある「渋温泉」では無い方向にナビは案内している…どういうこと?
当初「渋温泉」と検索して出て来た宿を予約したのが、まさかのすぐ隣にある「湯田中温泉郷」の宿を予約していたらしく、ここには歩けるような温泉街がない…なんということ…浴衣で温泉街を歩くのをとても楽しみにしていたのに…
しかし歩いて20分くらいで行けるらしいので、時間も早いしあとで行ってみよう!と前向きに今夜お世話になる宿にチェックイン。

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歴史ある旅館らしく、すごく赴き深い…ステキ!トキメク!
写真を撮る暇がなかったのですが、ここに泊まった事のある方がブログに素敵な写真載せていたのでリンク貼っておきます。

ロビーでウェルカムドリンクをいただき、お部屋に移動。
お部屋は10畳ほどの普通の和室。建物が古かったので窓などちょっと開けづらい&あまりきれいではなかったけど、それも味だなーと良いように考えておく。お風呂の前にお夕飯会場に移動。
お夕飯もどれもおいしく、久しぶりに苦しくてもう食べられないってくらい食べました。残さず食べれて満足!やっぱりご当地ものの野沢菜はうまい。

食後は待ちに待ったお風呂!ここの「桃山風呂」というのがとても有名らしく、男湯女湯入れ替えがあるため今夜は女湯が桃山風呂。期待に胸膨らませていざおふろー!
まず脱衣所から歴史を感じる。色んな所に千社札が貼ってあって、それが余計歴史を感じさせた。中のお風呂も天井がすごく高く開放感があった。内湯は大きな桶のような木のお風呂で、露天は岩風呂。岩風呂は奥の方に小さな洞窟みたいなのがあったので、人が居ない事を良い事に湯をかき分けてワクワクしながら早足で「洞窟!洞窟!」と独り言言いながら向かうと、そこには既に子供が一人いらっしゃって、変な目で見られ、恥ずかしくなってそそくさとお風呂を出ました…

その後温泉街への未練が消えなかったので、タクシーを呼んでもらい浴衣で渋温泉の方に向かってみました。

 

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人いねー。日曜夜だったから仕方ないか…
渋温泉は一の湯、二の湯みたいに温泉が点在していて、スタンプラリーみたいなのをして回れるというものすごく楽しそうな温泉郷。本当はそれがしたかったんだけど、時間も遅かったので何処の温泉も閉まってしまい、結局雰囲気だけ楽しんで帰りは徒歩で20分ほどかけて帰りました。

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おまけ:渋温泉郷にある「金具屋」という温泉旅館は千と千尋の神隠しのモデルの一つになった宿らしい。到着した時はライトアップされててすごくきれいだったけど、帰りに写真撮ろうと戻ったらライト消えてた…のでこんな写真になってしまった。
歴史200年以上あるらしく、すげーと思っていたら私たちの泊まっている宿も同じくらい歴史があるらしい。なんだ、チョイス間違ってなかったじゃん!

夜はお部屋でひたすら喋り倒す

お部屋に戻り飲み直し。ビール、日本酒、ワインと二人で結構な量を飲んで、ひたすら喋った。
彼は自分から進んで話をしないくせに人の話を聞くよりも自分の話をするタイプのようで、仕事の話を中心に、友人の話、過去の恋愛の話などをしてくれた。
仕事の話では、後輩の指導に手こずっているといった内容が多かった。私は今まで後輩が居た事がないので、的確なアドバイスなども出来なかったけど…。人に任せるより自分でやった方が早いとか、先輩社員でも非効率だと思うと言ってしまうとか、ああこの人は自分の仕事ぶりに結構自信を持ってるんだな、少し相手を見下している部分があるのかなという印象を受けた。私も見下されないように気をつけないと…
友人の話では、昔鬱で自殺してしまった友達が居るという暗い話をされた。初めて聞く話ではなかったけど、何度聞いても悲くなる。私も自分自身鬱的症状に悩まされた時期はあったし、母親や友人の鬱に振り回された事もあるので、人事とは思えない。
過去の恋愛の話では、「一時期モテ期があった」とか言っていて、中でもクラブで出会った女の子と一夜限りの関係になったって話も聞いた。私はそういう経験もないし何よりそういう不誠実な事に対して潔癖なので、ちょっと…いや結構引いた。そういう事しなさそうな人だと思ってたから余計引いた。

旅行の話とちょっとそれるけど、5年付き合った元カレは高校生の頃、彼女がいたのに巨乳の女の子に迫られてホテルに行った事があるという事を言っていた。そして現在付き合っている人も、その時彼女は居なかったが一夜限りの経験があると言っている。
男の人ってみんなそんなんなんだろうか…
前途の通りその手の話は潔癖で、「好きでもない人と寝れるって普通の心理じゃ考えられない…」軽蔑してしまう所があり、どうも理解できない。そしてそういう経験があると知ってしまうと「この人は私と付き合っていても、他の人と寝る事があるのかもしれない」と疑ってしまう。被害妄想をしても良い事なんてないってことはわかってるんだけど…

そんなこんなでお酒もやっと空になり、ほろ酔いのままやる事はしっかりやって4時過ぎに就寝。

旅行2日目

あんなに飲んで睡眠時間も短かかったので息が酒臭い彼に対し、ケロッとしている私。アルコールの分解能力どんだけ高いんだ…今日の運転は私だなと早々に確信…
朝食と朝風呂を満喫し、いざ二日目スタート。

志賀高原の方にロープウェーで行く山頂のちょっとしたカフェがあると聞いたので、その方面に車を走らせる。途中散歩できそうな沼地があったのでその辺もウロウロしつつ、目的地に到着!

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ちょっと散策した沼地。「山頂まで1キロ」とあって、「10分くらいだろー」と気軽に歩き始めたらけっこうハードな道のりで、結局片道30分くらいかかって汗だく。彼は甘く見ていたと後悔したらしいけど、私はそれなりに楽しかったなー。

 

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スカイレーターという、山の中に突如現れるエスカレーター。

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スカイレーターからの眺め。いい天気だ!

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スカイレーターを降りると今度はロープウェーに乗り換え山頂を目指す。
スカイレーターの意味に疑問を抱く。

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山頂に到着するも、雲だらけで全然景色良くない。っていうかくそ寒い。景色楽しむ余裕もないくらい寒い。とにかく寒い。

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頂上のちょっとしたカフェにも行かず、早々に下山する。ホント寒い。

 

そんな感じで登山終了。近くにあったドライブインで遅めの昼食。
ちょっとした沼地で軽く歩いた際は汗かいたので「冷たいそばでも食べたいねえ!」とか言ってたのに、ここではお互い温かいそばを注文。

このとき彼から聞いた元カノ話が今後の私に結構影響する事となる。

彼は昔1年ちょっと同棲して、結婚まで考えていた彼女がいた。その人は昔の会社の同僚で、現在は子供が居て結婚もしているらしい。
ただこの結婚がちょっと複雑で、できちゃった結婚らしいんだけど、彼が定職についておらず、お金がないとかで一緒に住む事が出来ず、もちろん元カノさんも子供が居るため働けず、お互い実家に住んでいるらしい。
彼はようやく仕事を始め、最近微々たる金額だけどお金を仕送りしてくれるようになって、元カノさんはそれでもすごく嬉しいと言っていた、という話を聞いた。
この話を聞いて私は表向きは「そうなんだ。心配だね」といかにも良い人を演じてみたが、元カノの可哀想な話聞いて心配できるほどお人好しではない。
「やっぱり結婚まで考えた元カノさんだし、心配になる?」
と思い切って聞いてみたら、
「まあでも俺が出来る事と言えば話を聞いてあげる事くらいだけどさ」
と言われ、また引っかかってしまった。これについてはまた後日。

いい時間になったので帰路につく。
途中で「ここ、昔営業で来てたわ!」とテンション高く色々話をしてくれた彼を見てちょっと嬉しくなる。そうやって色んな話をどんどんしてほしいなあ。

無事地元に到着し、一旦我が家に寄って荷物を降ろさせてもらう。家には母が居たので、出来れば一瞬でも挨拶してくれたら嬉しかったけど、拒否されたので私だけ降りる。結婚を控えていようがいまいが、「お付き合いしてます」って挨拶くらいしてくれても良いのになーとちょっと寂しかったのは内緒です。

そしてレンタカーを返して駅ビルのフードコードでお金の精算をして解散。
駅でバイバイした時、心なしか彼の顔が充実感に満ちていたような気がする。それは私も同じかもしれないけど。ゆっくりできた良い旅でした◎

今回の旅行の総括

旅行中も「いやーゆっくりできたわ」とか、旅行が終わってからも「楽しかった!」とか言ってるし、彼的には楽しめたのかなと受け止めている。そして色んな事を知れた旅だったなとも思う。

例えば彼が意外と喋りたがりなタイプだとか、出されたごはんは何が何でも残さないタイプとか、行きたいと言った所に嫌と言わず着いて来てくれてさらには楽しんでくれるとか、性欲が思った以上に強いとか、元カノと現在も会う機会があるとか。

いい面ばっかりじゃないけどねー。私もきっとそうなんだろうけどねー。

とりあえず、ゆっくり出来た良い旅でした。
そしてまたいつもの日常に戻るのです。

*1:無職で暇な私がプランを練る係となりました。

*2:第三者でも運転できる保険に入ってはいたが、人の家の車はさすがに運転怖いと言われたためレンタカーになりました。