やまのひとりごと

なにか考えるとき、少し浮いてる気がします。

完全に決別しました

”決別”してから少し日が経ってしまいましたが、今更ながら完結記事でも書いてみます。

お別れの握手を交わした夜

前回の記事では、M君は宿泊2日目、飲み会があるとかで宿にはなかなか現れず、その間に記事を更新していました。(はっ。仕事中にそんなことしてスミマセン)

その晩はチェックインが遅い人が居たりで、結局仕事を終えたのが1時前。さっさと寝ようとすぐにシャワールームへ。

シャワーを浴び、洗面所で髪を乾かしていると、別のシャワールームから出てきたM氏とバッタリ。なんつータイミング…
私は女子なので髪を乾かしたりスキンケアをしたりと出た後も長い事洗面所に居たのですが、髪を乾かすだけのM氏はすぐに完了。もう寝れば良いのに、壁にもたれてしゃがんでその日の飲み会の様子をぺらぺら(勝手に)話し始めました。私はと言えば「へえ〜」「わあすごいね〜」と相変わらずの塩対応で鈍い反応をしていました。

そのうちひとしきり(一人で)喋った後「明日起きれっかな〜、もし8時までに起きてこなかったら起こしてよ。それと朝時間なかったら最悪部屋そのままで出るから、荷物パッキングしといてよ、適当で良いから」と言い残し、私の後ろを通過して部屋へ。

と思ったらドアの手前で留まり、私にひとこと。

あれ…?えっと、やまさんとはもう会う機会ないっけ…?という事はこれが最後?

「そうだね、でもまた関東でも会えるよ〜」なんて言って欲しいかのようななんとも白々しい言い方…そんなの考えなくたってわかってるだろうが。
私は引き続きの塩対応で

そうだね〜

とだけ言いました。

すると握手を求められ「色々ありがとうございまいた」と言われる。(何のありがとうだよ)とりあえず握手には応じて「関東行っても頑張り〜」と言ったのですが、おそらくそこで期待した返答がなかったためかこんな事を言われました。

「前一緒にペンキ塗った板、一回見に来てよ」

なんなの、何で誘うの?こっちはついこの間好きだって、付き合いたいって言って断られたのに、それわかっていながらなんでまた誘うの?無神経にも程があるでしょ?そんなん本音言えば行きたいに決まってる。でも私は塩対応を貫いて

いや、絶対行かない。

と言いました。頑張った…

するとM君は「そっかあ。」と言ってお部屋に帰っていきました。
終わった…となんか感慨深くなってちょっと泣きました。

お別れの握手を交わした朝(再)

M君がチェックアウトする朝。私は宿直明の朝晩。いつも通り早く起きて、掃除したり朝ご飯食べたりしていたら、荷物をきちんとパッキングしたM君登場。荷物は一旦置いていくというので預かり、お見送り。

その際も「えっと、じゃあこれが最後ですねえ」と握手を求められ、再度シェイクハンド。なんだこれ。そして仕事に出かけていきました。

2度目の”終わった…”感。これでホントにホントに終わり。またじんわりと来ました。

その日は私も宿の勤務が最終日でした。
というのも、このブログでは特に何も書いてなかったような気がするのですが、やはり地元に帰って新たに仕事を探そうと思い、3月末で金沢を去る事にしたのです。(その話はまた追々)
M君が荷物を取りにくる前に、会わないうちにさっさと退散しよう、と決めて最後の仕事に臨みました。

最後って思うとなんか惜しくなっちゃって

でも、なんか「ああ。もう最後。もう会えない。」と思うと名残惜しくなっちゃって、言い残した事はないかな、聞きたい事はなかったかな、とか色々考えちゃって、最後に全部全部思ってる事伝えよう、そして本当は何を思っていたのかしっかり聞こう、と思って、見送りをする事を決意。LINEで「お見送りしてもいーい?」とアポを取り、駅で会う約束をしました。

そして業務終了

いつも通り仕事をし、最後の仕事も無事終了。
M君の事もあったし、最終勤務だしで、なんか色んな感情がぶわーってなって、この日は度々カウンターでぐしゅぐしゅ泣いてたのですが、最後にスタッフのみんながチラホラ現れて、サプライズで花束をプレゼントしてくれてさらにウルウル。さすがに人がたくさん居たのでわっと泣くのは我慢できましたが、我慢してノド詰まっちゃって大変。めっちゃ嬉しかった。

そのまま花束を持って、みんなで記念撮影開始。わいわいキャッキャ楽しかった。こんな事できるのも最後かあ、とわいわいキャッキャ中もどこか寂しかった。

でも私は終始ソワソワしていて落ち着きません。だってこの後M君の見送りがある…

私がここにいてM君が荷物を取りに来てしまったら、一緒に出て行くのはなんかおかしい。それに一緒に出て行ったら他の人も便乗してお見送りすると言い出す可能性もある。そうなると言いたい事も言えない。だから私は先にここを退散しないといけない…

わいわいキャッキャの中に居た一人、私の大好きな友人はこのM君の話を全て知っているので、コソコソとこんな事を伝えました。

このあと、M君をお見送りする約束をしてるんです。で、もうすぐ荷物を取りにきちゃうから、私はそろそろ退散しますね。

最後に「クズ野郎」って、言ってきます。

友達は「ええっ」とちょっとビックリしていましたが、行ってこい!と背中を押してくれました。(ような気がします)

そしてその友達は気を利かせ「私この後ちょっと仕事があるから…」と解散ムードに持っていってくれ、私もそれに便乗し「私もちょっとこれから行かなくちゃいけない所があって…」と言って、わいわいキャッキャは終了しました。

駅で合流

一緒に外に出て来たスタッフの女の子が「やまさん、どこいくんですか」とついて来そうになったので、「駅前のお店で働いてる友達のところに行く用があるんだ!だからこの辺で!じゃあね!」と無理矢理追い払い、私は駅に向かいました。

そして駅をふらついているとM君から「今荷物取ってきたので駅にいく」と連絡があり、数分後合流。私はビールとおつまみを買っていて、「新幹線のお供にどうぞ」と渡しました。最後まで貢ぎ癖治らねえ〜〜

見送りに来てる手前、塩対応は変だろうと思い、朝までとは打って変わってフレンドリー対応。もうどういう態度で接したら良いかわからんです。

新幹線の時間まで1時間以上あったので、適当にお土産屋さんをうろついてみたものの、特に買うものもないというので、近くのスタバでお茶する事に。
スタバがめっちゃ混んでいたため時間を取られ、ドリンクを持って座れた頃には新幹線まで30分ほど。早く言わなくちゃ、と思う反面、さっきまでフレンドリー対応だったのですぐ切り出せない…

とそこでM君がまた懲りずに「一回板を見に来てよ」的な事を言ってきたので、これには引き続き「いや、行かないよ」と言うと「じゃあ、部屋完成したら写真だけ送るわ!」というので、それも「いや、いらない、送らないで」と断ると変な雰囲気に。

今だ!、と意を決して話し始めました。

私「…私は最後にM君に言いたい事があって。」
M「?」
私「私が今まで出会って来た人の中でもダントツでM君はクズ野郎だって事を言いに来た」
M「うん?そうだね?」

その反応はある意味想定内でした。いつもどんなときも「動じませんよ〜」オーラ出してる人なので、どんな事を言われても動じたら負けとでも思ってるのでしょうか。

私「何がクズか自分でわかってる?どこがクズだと思う?」
M「どこっすかね〜。まああれじゃないですか、自己中なところじゃないすか」
私「例えば?」
M「うーん、例えられないけど、基本自分の事しか考えてないってことっすかね〜」
私「わかってて何で変えないの?」
M「それで良いと思ってるからじゃないですかね〜」
私「…(もう言い返す事が出来ない…)」

これでは埒が明かないので、さらに具体的な話をしてみました。

私「私は、M君がしてきた事に対して誰かとか環境のせいみたいにしてるのがクズだと思う。こうやって真っすぐ向き合ってる人に対しても本心さえ教えてくれないし、ごめんとか謝る事も出来ないところも」
M「ふーん」
私「私ね、割と引きずってるんだ。気持ちを伝えたのに、家族が〜とか言ってM君の気持ち聞けなくて、ずっと気になってた。M君はどういうつもりで私と接してたの?」
M「うーん、最初はまあ彼女候補かなあと思ってたけど、違うなあと思って。」
私「何が違うなあと思ったの?」
M「彼女にしたら、ハードな遊びとか出来そうにないなと思ったから*1
私「…ハードな遊びはハードな遊びが好きな友達とすれば良くない?」
M「でも彼女とそういう事したいんっすよね〜!」
私「じゃあM君は、この人が好きとかって思わないの?結局条件で彼女選ぶの?」
M「そうですよ」
私「そう…じゃあ何で私の事彼女候補じゃないと思ってるのにセックスとかしたり、手を繋いだり、彼女みたいな事するの?」
M「え?だってそれは人間の3大欲求だから。」
私「付き合う気もないのにそういう事して、申し訳ないとかっていう罪悪感ってないの?」
M「それはないっすね〜。」
私「何で?」
M「だからそれは人間の3大欲求だし」
私「少なくとも私は傷ついた」
M「ああ、そう」
私「それに、付き合う気もないのに、関東で会おうとか木を見に来てとか言ってくるのも意味が分からない。手紙では”もう会わない”って書いてたでしょ?なのに何でそうやって誘ってくるの?」
M「うーん、それはあの手紙でもう一区切りできたのかなと思ったから。単純に木を見てほしいと思って」
私「意味わかんない」
M「…」
私「何でそういう事を私が好きだって言った時に言ってくれないの?家族の事があるから〜って断るの?最初からそういえば良いのに」
M「え〜だって、そういった方がていがいいじゃないですか」
私「ていがいいって…(それ本人を前にして言うか普通…)」

私「彼女作る気もないのにモテ部屋とかにしてどーすんの」
M「今年は家族の事いろいろあって忙しいっすからね〜。彼女出来ちゃうとやっぱ遊びたくなっちゃったりするし、今年は彼女要らないっすね。来年あたりから作ろうかと」
私「M君はあっちに行っても絶対モテないよ。誠実じゃないし、顔もイマイチだし」
M「うーん、でも話面白いっすからね〜。そうは思わないですね〜」

何を言っても暖簾に腕押し状態。ストレス最高潮。

そうこうしてるうちに新幹線の時間まであと5分。本当は15分前くらいに出て、弁当買って乗り込むわ〜とか言ってたけど、そんな時間もなく。気を遣う必要なんてなかったんだけど、もういくら話したって無駄だし、私のストレスも溜まる一方なので、「もういいや」と席を立ち、その場で「じゃ」と別れました。

M君も「はい〜」とまるで面倒な会議を終えたかのような言い方で去っていきました。きっと今までにもこうやって相手から責められて話し合いをした事は多々あるんでしょう。「ああ、またか」みたいな感じで聞いてた感がすごくしました。最後まで”私”という個人と向き合ってはくれませんでした。

私はその先の横断歩道で信号待ちをしていたのですが、本当にバカなのか”これでいいの?こんな終わり方で良かったの?”みたいに思っちゃって、思わず改札まで猛ダッシュ。『あんな話しといてあれだけど、応援してるよ、元気でやりなよ!』くらい言ってスッキリ別れたかったんだと思いましたが、M君は改札の中、エスカレーターを上って消えていくところでした。これで、本当に本当に、本当に終わりました。

もう、呆然

さて、一人になって色々思い返してみましたが、なんかもう想定外の回答ばかりで唖然としてしまいました。気持ちも高ぶっていて、なんか走り出したいというか、何かをぶち壊したいと言うか、そういう衝動に駆られました。でもそんな事で出来ないし、とりあえず誰かに会いたい、誰かにハグしてほしい、誰かに話を聞いてほしい、と思い、すがる思いで宿の友達に連絡しました。でも結局途中で連絡も途絶えてしまって会う事も話す事も出来ず、私はトボトボ近くの公園まで歩いて座りました。

M君の事を”クズ眼鏡”と命名した大学時代の親友にLINEしてみたところ、『10分待って、電話しよう?』と言ってくれて、公園の椅子に座って電話をしました。途中で電池が切れてしまったのですが、結局2時間ほど私の話に付き合ってくれました。

その子に一部始終を話すと、彼女からこんな言葉が出てきました。

その人、サイコパスなんじゃない?

サイコパス…何それ?

彼はサイコパスだった

後ほどサイコパスについて調べました。するとM君と合致する部分が非常に多かったのです。

サイコパスの特徴を一言で表すなら、良心や善意を持っていないということです。

私たちがコウモリのように音波で周りの状況を把握したり、猫のように暗闇で物を見ることができないのと同様に、サイコパスは良心や善意というような感覚を持つことができません。

さて、良心や善意を持たないというのは一体どういうことなのでしょうか?

私たちは普通、どんな悪人にも少しくらいは心の底に良心を持っているだろうと無意識的に信じていると思います。

だから、サイコパスでない”普通”の人間からは、サイコパスの存在自体がイメージしにくいかもしれません。

サイコパスの思考回路に関して、マーサ・スタウト氏はその著書「良心を持たない人たち」の中で「支配ゲーム」と表現しました。

この表現を借りて言えば、サイコパスは他人の存在をテレビゲームの中に登場するキャラクターと同じくらいにしか見ていない…と考えると分かりやすいでしょう。

サイコパスは自分に関係の無い世界に存在する我々に同情も共感もしないので”退屈しのぎ”くらいの動機で人を騙したり、傷つけることをためらいません。

 私は今まで”サイコパス”なんて言葉も存在も知らなかったのですが、そのせいもあってかこれを調べたときはもう怖くて仕方なかったです。

M君とサイコパスの(私が感じる)共通点

  • サイコパスではない”普通の悪人”は、アクセルに対してブレーキが弱すぎたり、ブレーキが故障している、あるいはアクセルをコントロールすることが出来ないという性質を持っています。しかしサイコパスにはアクセルだけが付いていて、ブレーキは存在しません。だからわずかにでもアクセルが踏まれていれば、言い変えれば動機があれば、ためらうことなく他人の車や家に突っ込みます。
    →私との会話の中で言うならば、これは”人間の3大欲求だ”と言い張っていた性欲の部分で、本来付き合う気もない人とセックスをしたり彼女みたいな扱いをしたら生まれる罪悪感をそもそも持っておらず、セックスしたい、という欲望のためだけに動いていたのかもしれません。
  • 世間的にはどんなに悪人だと思われている人間でも、その人物がサイコパスでなければ、多少の愛情は持ち合わせていると思います。悪人は愛情を持っていないわけではなく、愛情の対象となる範囲が極端に狭かったり、形が歪んでいたりするだけです。これに対してサイコパスは、誰かを愛したりすることはありません。自分の恋人も伴侶も、そして子供やペットも、サイコパスにとってはせいぜいアクセサリーや時計、車というような「物」と同じくらいの意味しか無いのです。だからサイコパスは、相手に「利用価値」が無いと判断すると、何のためらいも無く人間関係を放棄します。
    →まさしく”彼女は条件”ってところだったり、”ハードな遊びをしてくれる友達”を大事にしたりするところに現れているような気がします。また私の職場のオーナーは自分から行かなくても色んな人からどんどん慕われてしまうような”カリスマ”のような人なのですが、以前M君は『オーナーには嫌われたくない。媚び売っておきたい』と言っていました。(そんな事外で言うなよ)たぶん、みんなから人気がある人には気に入られておきたいんでしょう。(嫌われてしまえば良いのに…)なんと言うか、自分を取り巻く人達が自分に取って良い効果をもたらしてくれる人に執着しているように感じます。
    私含め今まで関係を持った女性もセックス要因でしかなかったのかもしれません。もちろんそれを経て”彼女にしてもいいかもな”と思う人(ハードな遊び出来る人とかね)が居ればいいなと思ってる可能性もありますが、そもそも付き合う前からそういう関係になっちゃうような人に、彼の望むようなタイプの女性は居ないような気がします。
  • サイコパスは、人間を「絆を結ぶ対象」として見ることはありません。彼らにとって他人は利用するための道具であり、愛情を持つことはないのです。だから、サイコパスは誰かに拒絶されても、愛情を持つ人達のように傷ついたり、打ちひしがれたりすることもありません。同情を装うことが彼等の得意技でもありますが、その奥には非常に浅い感情しか持っていないことを忘れないでおきましょう。サイコパスは本当の意味で傷つくことがない。
    →M君の家は、私だったら仕事なんて手につかないくらい落ち込んだり悩んだりしてしまいそうな事案が多数発生していますが、それを表に見せずにヒョウヒョウとしています。それを私は勝手に『辛いだろうに、強がって…』と同情していましたが、もしかしたらこの記事の通り本当に”傷ついていない”のかもしれません。この日もM君は家庭で起きている事の話を淡々としていて、『めんどくせえ』とか言っていたのですが、それはもしかしたら本心なのかもしれません。

  • サイコパスは、それでほかの人びとの目をくもらせる―一種のオーラとかカリスマ性を放つ。そのため彼らは、最初のうちは、まわりにいるふつうの人びとよりずっと魅力的でおもしろい人間に見える。ほかのだれよりも気さく、真剣、“複雑”、セクシー、楽しい、といった印象を与える。またサイコパスは、人の信用を得たり、人に感銘を与えたりするためなら、ためらいなく嘘をつき、自分を偽ることができるのです。
    →私もきっとこれにハマってしまったんだと思います。M君は交友関係が広く、色んな人からすごく慕われています。自分から進んで人と色んなコミュニティに飛び込むし、話はすごく面白いし、頭も良い。また、たまに真面目な話をするから余計そのギャップに魅力を感じてしまう。
    以前2人で呑みにいった時、『家庭が結構大変で。実家に住んでくれている妹には本当に感謝している。』という話をされました。私は『ああ、普段は冗談ばっかり言ってるけど、家族想いの良い人なんだなあ』と思いましたが、実家から通えるところに転勤になったにも関わらず実家には住まず、家庭の事はこれからも妹に任せて”モテそう”な所に一人暮らししてるところからすると、今思えばその言葉も怪しいもんです。

  • サイコパスの人がはじめ魅力的に見える理由の一つには、彼らが自信に満ちあふれていて、強い意志を持っているかのように思える、ということがあります。たとえばサイコパスの人は、「ぼくと君とは似た者同士だ」とか「あなたとは心が通じあえる」とか言って心を動かそうとします。こうした確信のこもった言葉を聞くと、多くの人は惑わされがちです。この人なら、本当に、わたしを幸せにしてくれるかもしれない。そう感じることさえあります。しかし親しくなるうちに、誇大妄想的な言動にも気づくかもしれません。多くの人は、自信に満ちあふれている魅力的な言葉にあざむかれ、誇大妄想的な言動に感じる少しの違和感は許容してしまいます。
    →先に書いたサシ飲みの時、『こういう話ってあんまり出来る人いなかったら、本当にありがとう』とか『やまさんには冗談抜きで幸せになってほしいんですよ』とかも言っていたのですが、これも相手を安心させるための嘘だったんじゃないかなあと思います。現に、家族の話は色んな人にしていたみたいだし(笑)
  • サイコパスも家族を持つことがあります。サイコパスの男性であれば、しっかりと妻も子どももいることがしばしばです。しかしそれは、異性を愛して、幸せな結婚生活を送りたい、あるいは子どもを持ち、安定した家庭生活を築きたい、という通常の動機によるものではありません。サイコパスは自分本位の理由で結婚することはあっても、愛のために結婚することはない。サイコパスの人たちが結婚する動機は、自分の社会的なステータスとしての価値を高めるためです。配偶者や子どももいることで自分が一人前のしっかり自立した人間であることをアピールしようと思っているのです。サイコパスの人にとって、家族は、世間体を保つ、という名目のために服につける身分証明パッジにすぎません。
    →書いて来た通り実家の家庭に問題を抱えています。でもその家族問題も”可哀想と同情してもらえる良いネタ”と思っている可能性もあるのかもしれません。結婚にしても、『世間体を考えると○歳までに結婚しておきたい』と言っていました。

とはいえサイコパスなんて性格みたいなものだ

少し感情的に、軽蔑的に、憶測も含め書いてきましたが、”サイコパス”だの”反社会的人格”だの少し怖い言葉で表現されてしまうことのあるこういった人達も、言ってしまえばそういう性格の人でしかないんだと思います。
世の中に同じ考え方の人なんて居ないとか、他人が考えている事なんてわかりっこないとか言われますが、結局私とサイコパスはそいういう単なる性格の違いってだけで、何も特別な人なんかじゃないとも思います。
もちろん人間の道徳に極端に反するようなもの(殺人など)は別ですが、道徳といってもしっかりと定義されたものなんてないし、結局は個人の判断でしかなくて、”個性”とか”性格”という言葉に含まれる気もします。

芯がしっかりしてブレない人に魅力を感じる人って多いと思うし私もそういう人素敵だなって思うけど、それも多かれ少なかれその芯を通す事によって傷つく人だっているし、自己中とも捉えられるし、それをみんなサイコパスというのも変だよなあと思います。

良い子ちゃん的に言うとね。

でもやっぱり”私”といういち個人からすると、仮に無意識でも相手が悲しむ事をしてしまっていたら心が痛むし、申し訳ない気持ちになるし、そのくらいの最低限の”常識”は相手にも求めたい。
やっぱり人間なら、相手を自分の感情だけでむやみに傷つけてほしくないし、悪い事を悪い事と認識して罪悪感を持って欲しいし、出来れば反省して謝ってほしいし、家族でも恋人でも友人でも損得抜きで心から大切に思ってほしい。

サイコパスは私の道徳に反する部分を多々持っているのに、うらやましいほどの魅力を持っていて、何もしなくても*2人が来てくれて、そういうカリスマ性を妬んでいるから、変に”サイコパス”という言葉で軽蔑しようとしてるのかもしれません。そうする事で自分の考えを落ち着かせている気がします。だって私も人に貢ぐ事なく色んな人から慕われたいもん〜。

彼は本当にサイコパスだったのか

さて、サイコパスの事を『精神疾患者』とか『ヤベーヤツ』とかって気持ちが未だ拭えずにおりますが、果たしてM君は本当に『ヤベーヤツ』だったのだろうか、と最近になってよく考えます。(まだ結構考える)

セックスが目的ならそれ以外の接触はなくたって良いはずです。
でもたわいもない連絡をして来たり、遠方の温泉に連れて行ってくれたり、ジムだけ連れて行ってくれたり、家に行っても何もナシで帰ったり、ごはんご馳走してくれたり、誕生日に高い枕買ってあげようかとか言ってきてくれたり(言ってきただけだけど)、私の働くカフェに遊びに来てくれたりしました。
目的が”セックス”じゃなくて、それを含めた”暇つぶし”なら頷けるけど…

結果として付き合う事はなかったけど、私も少なからず(いや多いに?)恩恵を受けていたし、『付き合ってもない人とセックスしちゃう事を悪い事と認識していない』だけの話だったんだなあ、と段々思うようになりました。”だけ”って言い方も変だけど、相違点はそこだけだったという単純な話かなと思います。(痛い目見る人の考え方)

え、私ってめっちゃ理解ある女性じゃないですか?

でもあいにく私はそういう考え方ではないし、付き合ってる人が”人間の3大欲求だ”とか言って悪びれる様子もなく誰かとセックスするのはさすがに嫌だし、結果私もM君と付き合わなくて良かったなあと思います。

でも好きだったなあって感情はそう簡単に抜けないから、早く忘れてステップに行くためにも、今は必要以上に”サイコパス!”とかって軽蔑的な見方でM君を悪者に思っても良いですよね。

サイコパスとは友人関係が◎

という事で行き着いた結論は、『サイコパスとは友人関係が一番良い』という事。
サイコパスと密な関係を築こうとすると絶対しんどいだろうから、恋人や配偶者にするのは辞めた方がいいと私は思います。

だけど魅力がある事は確かなので、”いち友人”として接する事が出来ればすごく良い関係で居られると思います。その人の底抜けに前向きな所とか、自己中な所は、友人程度の距離感で居られればきっと自分にとってプラスで居られる気がするので。

M君とも、機会があればまたどこかで会えたら良いなと思っています。
でもその時は私には大好きな彼氏が居て、もしくは結婚していて、満たされた状態であることが前提なので、いつになるかわかりませんが…

その時は私の方が完全なる”暇つぶし”のつもりで会いたいです。

*1:M君は変わった国旅行するとか、自転車で日本縦断とか、普通の川でスッポン釣ってみるとか、人とは違った変わった遊びが好きと言うか、それをステータスみたいにしてるところがある。もちろん一人では出来るわけもなく、全て友達の企画で、全て友達と一緒。

*2:私のように貢いだり媚を売ったりせずに人が寄ってくるという意味