やまのひとりごと

なにか考えるとき、少し浮いてる気がします。

価値観が違うことを少しだけ受け入れられるようになった話

2021年に書いた記事が下書きに残っていたので、清書しました。
これを書いたときと今では多少気持ちは違うけど、思ったことの履歴として残そうと思った所存です。

この時の私は、あらふぉー=36歳らしいですが、今は39歳までがアラサーと言い張っています。

 

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先日誕生日を迎え、私もついに「あらふぉー」とやらになったわけですが、自分で言うと老け込みそうなので、私はずっとアラサーだと思っていきたいと思います。周りにもあらふぉーと言わないよう、きつく言っておこうと思います。

それはさておき、先日考えさせられる件があったので書き記しておこうと思います。

 

仲良しグループに憧れた過去

昔から「仲良しグループ」みたいなのに憧れていた。
いつも一緒に登下校するとか、何かする時は必ず仲良しの友達とするとか、そういう「絶対的な友達」が欲しかった。
でも私には残念ながらそういう友達はできなかった(それは私に原因があるのではとも思う)

ただそういう友達に執着はある一方、「そういう関係ってめんどくさい」という気持ちもある。いわゆる「いつメン」みたいなものがちょっと苦手。これは大人になってからより一層感じている。
長らく一緒に過ごしてきた「いつメン」であれば話は別だけど、まだ相手のことをよく知らない中で形成されたいつメンは「やっぱこのメンツ最高!」ってほどの関係値でもないので集まるのが面倒になるし、何より話を合わせないといけない空気感がとにかく苦手。その際たる例がLINEグループ。

グループLINEの独特の空気感が苦手

グループLINEって同調圧力のようなものを強く感じてものすごく疲れるのは私だけでしょうか。

一人だけ反対意見を言い出しにくい雰囲気。
出遅れてコメントすると、既読にはなるけど返信はこないあの感じ。
自分が発した言葉にはレスがない虚しさ。
無理に合わせてくれているんじゃないかという不安。

これも気の置けない相手であればなんら気にならないが、そこまでの関係値ではない人の場合、めちゃくちゃ疲れる。
(最近は、グループLINEで私にメンションされた時だけ言葉を発し、基本的にはサイレントメンバーと化している。そして用件が済んだグループは退会。色々気にしいな私にとって、自分を保つための手段。。)

会社でなんとなく形成された仲良しグループ

無駄にコミュニティに属さないぞ、一匹狼でいるぞ、と意気込んで今の会社に入ったのですが、気づけばなんとなくいつメンっぽいコミュニティが出来上りました。

登場人物

Mちゃん

同じ会社でなくても一生仲良くしていたいなと思うMちゃん。(今は転職・転居して遠いところにいる)
数回飲み会で一緒になっただけなのに、何故かサシで仁藤夢乃さんの児童売春の今を考える展示会に誘われ、それからというもの何かあるたび連絡を取り合い、少なくとも私は仲の良い友達と思っている。

Yちゃん

新卒で入り今年4年目の女の子、Yちゃん。(2024年現在7年目、オフィスの責任者となった。優秀・・・)
うちの会社はしばらく新卒を取っておらず、当時久しぶりに入った新卒唯一の女子。小動物のような小柄で可愛らしい頑張り屋さん。入社当時に話しかけたりしていたので私のことを覚えてくれて、いつも会うと声をかけてくれるので仲良くなった。

Kさん

会社の大先輩、気さくで呑み好きのKさん。
声が大きく誰とでもフランクに話す元気な人。この会社も長いので知り合いも多く、誰とでも仲がいい。酒がある場所には誰とでも行く。確か飲みの場に居合わせることが多く、次第に仲良くなった。

ある時私が休日にMちゃんと会うことになり、誰か誘おうかと声をかけたのがYちゃんとKさん。そこから何故か四人で集まることが増え、飲んだりお泊まりしたりと次第に「いつメン」になっていきました。

私の誕生日会を企画してくれた(4月)

2月頃みんなで飲んだ時、次いつ会おうか?やまちゃんの誕生日がある4月?じゃあそこでやまちゃんのお祝いをしよう!と言う流れで、誕生日会を企画してくれました。
嬉しいな〜と思う反面、無理に合わせてくれている人がいるのでは•••という心配の気持ち半分。でもせっかくなので、素直に楽しもうと心待ちにしていました。

ところが、日も近づいた3月の終わり、Kさんから相談がありました。

スキーに行かない?

うちの会社では、一部のメンバーでたまにスキーに行こうという企画があり、別の方面からも2月頃お誘いをいただいていたのですが、あいにく予定が合わず断っていました。

ところが3月下旬。Kさんから個別に再度スキーのお誘いが。

スキーは行きたいけど、この時すでに3月下旬。
雪があるのはせいぜい4月上旬だし、でも4月上旬には私の誕生日会があるし…
話を聞くと、やはり私の誕生日会の日に行く話になっているよう。内容はこうだ。

  • 昨年は1人全然滑れない人がいて、その人の世話で全然滑れなかったからリベンジしたい
  • 今回車は1台なので人数の上限は5名
  • そのため誕生日会のメンツ全員(4人)を連れて行くことはできない(=私だけ誘われた)
  • 「雪山でお祝いもアリかなって思って」と言われた
  • メンバーにはこの春グループ会社への異動する人がおり、その人の思い出作りも兼ねている
  • 飲み会はいつでもできるけど、スノボは今しか行けないので優先したい
  • おじさんばっかりだから可哀想

がっかりした理由

Kさんが誕生日会に来ないと知り「私の誕生日会なのに、ひどい!」と言う気持ちは毛頭ない。むしろこの年で会社の人から誕生日会をしてもらうこと自体小っ恥ずかしいしなんか恐縮だし、誕生日会としてではなくただの飲み会として、みんなで集まることが楽しみだった。

でもやっぱり誕生日会って名目で予定を組んでいたから、Kさんもキャンセルしにくいよね。それはすごいわかる。でもキャンセルしても全然私はショックではないんだ。

私が残念だと思ったのは、スキーに行きたいなら行きたいで全然いいのに

「おじさん方が寂しそうだから」
「普段なかなか行けないから」
「異動される人が可哀想で」

とか、スキーに行く理由を全て他責にしていること。
しかも私にしか声をかけていない理由はおそらく「私を連れて行けば問題ない」と思ったんだろうけど、そう思いながら「雪山でお祝いもアリかな」って、ちょっと呆れてしまった。

結局は「自分がスキーに行くためにはどうしたらいいか」のために、周りの心情や状況をうまく利用して、自分の印象を少しでも良く見せようとしているんだなあ〜と思ったら、以前から持っていたKさんに対するモヤっとした気持ちが確信に変わった。

普段からなんか仲良くなりきれないと思っていた

Kさんはなんとなく仲良くなったものの、正直腹割って話せるほど仲がいいほどではない。
仕事帰りにたまに飲みに誘われ、サシ飲みもするけど、誘ってくる割には私に一切興味はないし(申し訳ないが私もKさんにさほど興味はない)、おそらくKさんは「誰でもいいから一緒に飲みたい」相手にたまに私を選んでくれるだけで、私という個人には興味はないんだと思います。(一度これをMちゃんにぶっちゃけたら「え、普通にそうでしょw」と言われた。みんなわかってたのかも)

 

私は意外と性善説なんだな

ちょっと誤解があるタイトルかも。要は私は、あまりよく知らない人のことを、最初の印象だけで「この人はいい人(に違いない!)」と思ってしまうようです。

Kさんに対しても、勝手にいい印象を持ってしまっていたのも悪かったなと思います

確かにすごく”いい人“ではある。明るいし感じはいいし、常識はあるし、無理なことは言ってこないし、飲み会や会社のイベントごとには絶対に呼ばれる人だし、一緒に仕事をする人はみんなやりやすいという。だから私は勝手に「仕事もできて芯のあるかっこいい女性だ」と詳しく知らないくせに随分Kさんのことを評価していたんだと思います。

でもKさんが「あの人正直あんまり得意ではない」と言っている人と良く飲みに行っているし、その人に謎の差し入れとかしているし(相手は会社で権力を持ってる人)「なんだこれは、媚びているのか…?」と、当初持っていた「媚びない女性像」とのズレに違和感を覚えていました。

価値観が違うだけ

そんなKさんの生き方は、なんら悪くない。ただ自分と価値観が大きく違うだけなんだろうなあと思います。

Kさんに対し「ちょっと!私の誕生日なのに!この薄情者w」とか言える間柄であったり、そんなこと気にしないほど理解し合えている相手なら、なんてことない一件だったと思います。でも私はそうやって受け流すことができない性格ということもあり、こんなことでも色々思ってしまったのでした。

私の価値観は「約束は大事にしたい。先約がある日に別の予定を入れるのは、致し方ない理由がない限り絶対しない。」

予定って相手の時間を取るから、こちらの都合で変えるとかすごく抵抗があるんだよなあ。私は無駄が嫌いなので、自分の予定を立てる時も、いかに効率よく最適な予定にするかを考えているせいもあり、動かせないほど直前とかに予定を変更されるとかなり困ってしまうということもあり、相手にも同じように「動かしたらダメだ」という気持ちが働くのかもしれない。

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とまあ、こんなことを3年ほど前に思っていたようです。

2024年現在、Kさんとは今も変わらない関係性が続いています。でも私自身の考え方も変わってきたので、Kさんと休日に2人で遠出したりすることもあったり、ふつーに仲良くしています。

極端な性格なので、すぐ100か0かで考える癖があります。
でも「仲良くしたい」にも色々なジャンルがあって、全員が全員なんでも腹割って話せる人である必要はないんだなーってことに少しだけ慣れてきました。

まあ、そこまで深く考える必要ってないんだと思いますけどね・・・・・